コラム
歯並びで悩んでいる子どもさんへ
叢生(歯が重なって生えている)
萌出スペースがない
数歯だけ反対咬合
当院はこのような歯並びが気になるこどもたちに、抜歯をせずに床矯正装置を使って治療をしてきました。
1日14時間以上、装置を使用できる子はとてもよく治ってきましたが、装着時間が不足している子は、本来の効果が得られず思うように歯が動かず断念する子を何人も経験しました。14時間という長時間のハードルが高いことを経験し、ほかの道を探っていました。
抜歯せず床矯正装置のみに頼る場合、無理な歯列拡大により正常な咬合が得られない、と聞いたこともあります。
本来、不正咬合の成り立ちとして、軟組織に問題があることが多くあります。舌・嚥下・口唇・口輪筋。
舌が常に出てきては、正常な歯並びを獲得することは難しいです。お口ぽかんの状態では、歯は正常に並びません。
そんな経験をしてきた副院長がオーストラリア発祥の咬合誘導装置に出会い、品川まで勉強してきました。
舌・口唇・口輪筋を育てることで後戻りが少なく、正常な顎顔面の発育を育てるというコンセプト。当院の掲げる予防歯科の理念にも共通します。
装置をつけるのは子どもさん本人であり、ご家族の協力が欠かせません。発育の手助けをする装置であり、医院ではなく装着するお子さんの協力次第だという認識を持っていただけるご家族には、とてもよい装置と言えます。質問等あれば、お気軽にお尋ねください。