コラム
お口のトラブルが原因で頭痛が起こる?
日常的に起こる頭痛には、様々な原因があります。その中でもお口のトラブル(特に虫歯)が頭痛の原因になる可能性があることをご存知ですか?
今回は、お口のトラブルから生じる頭痛について解説します。
お口のトラブルと頭痛の関係性について
「虫歯が頭痛の原因になるの?」と思われるかもしれませんが、虫歯の進行具合によっては大きな頭痛を引き起こすことになります。虫歯が頭痛につながるまでの流れは、
①虫歯が進行し、歯髄に虫歯菌が到達して歯が痛む。
②痛む歯をかばうようにして生活するため、噛み合わせのバランスが崩れる。
③肩や首に負担がかかり、頭痛が起こる。
となることが多いと言われています。これは、一般的に「緊張性頭痛」と呼ばれ、人によっては鈍痛が数時間から数日続くことがあります。また、噛み合わせのバランスが崩れると「顎関節症」を引き起こし、それも頭痛につながるケースがあります。
頭痛を起こす病気
お口のトラブルによって起こる頭痛は、「緊張性頭痛」や「顎関節症」以外にも次のような病気が原因となることがあります。
脳静脈血栓症
虫歯菌が血中に侵入することで脳静脈に血栓ができる病気です。最初は頭痛が起こりますが、進行すると脳にむくみが生じ、頭痛や吐き気、意識障害、痙攣発作などを引き起こします。
脳炎
若い女性に感染するリスクが高いと言われています。頭痛、首の痛み、発熱、嘔吐などの症状を伴い、進行すると痙攣や意識混濁などが生じます。
歯髄炎
神経と血管が通る”歯髄炎”と言われるところで起こる炎症。ズキズキした痛みが特徴で、軽度の炎症であれば永続的な損傷が残ることはないが、長期間虫歯を放置してしまったことなどで重度になった場合、強い頭痛や歯髄が壊死してしまう可能性があります。また、根管に腫瘍ができる恐れもあるため、少しでも違和感や痛みがあった場合にはすぐに受診しましょう。
歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)
奥歯の虫歯を放置したり、根管治療が不十分だったりすると起こるものであり、歯の根管部分における炎症によって副鼻腔炎を発症します。この病気は、頭痛だけでなく頬にも同様の痛みが起こることもあります。このほか、黄色や緑色の鼻水がでたり、口内から悪臭がする、後鼻漏(鼻水が絶えず喉に流れ込んでしまう)といった症状が起こります。
非歯原性歯痛について
歯に原因がないまま痛みが現れる症状が、非歯原性歯痛です。この痛みは、歯痛と頭痛を同時に引き起こすことがあり、「群発頭痛」や「片頭痛」「脳梗塞」「三叉神経痛」などがあります。「虫歯の痛み」と勘違いしてしまうこともありますので、まずは歯科医院を受診して、しっかりと原因を解明しましょう。
すぐに受診ができないときは…
頭痛の痛みがあるときは、できるだけ早く受診することをオススメします。しかし、どうしてもすぐに受診ができない場合には市販の鎮痛薬を飲むことも一手です。市販薬を服薬する場合には、薬剤師に相談するようにしましょう。
ただし、これはあくまでも”受診するまで”の応急処置でしかありません。一日でも早くかかりつけの歯医者さんであったり通院しやすい歯科医院を受診しましょう。
原因から解明する治療を提供します
当院では、虫歯を予防するために唾液検査を実施し、患者様の「虫歯のなりやすさ」や目に見えない「虫歯の原因究明」を行っています。自分に合ったケアの方法などを知ることもできますので、お口の健康を手に入れて快適な日常生活を送りましょう。
くぼ歯科クリニックこども歯科クリニック
福岡県大野城市・春日市のくぼ歯科クリニックこども歯科クリニックでは「将来を見据えた歯科診療」に全力で取り組んでいます。
むし歯・歯周病の原因にアプローチし、私たちと一緒にご自身の歯を末永く保ち続けましょう。
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