コラム
予防歯科って何?むし歯や歯周病を予防する大切さを知ろう
予防歯科というキーワードが注目され始めている時代、実際に予防歯科って何をするの?そもそも予防歯科って何…?と思う人は多いでしょう。
予防歯科は、歯や歯ぐきを良い状態に保つためのケアをすることです。
ここでは、予防歯科の役割とメリットを紹介します。
予防歯科とは?
定期的に歯科医院に通ってむし歯や歯周病を早期発見したり、悪化したりしないように検査や治療・指導を行うこと「予防歯科」といいます。予防歯科の目的は、1本でも多く、そして長く自分の歯を残すことです。
よく聞くのは「8020運動」という言葉です。80歳になったときに、自分の歯を20本以上残そうという運動のことで、厚生労働省や日本歯科医師会が推進している運動です。永久歯は親知らずを含めないで28本あるため、3分の2程度を残せるように意識しなければなりません。自分の歯が20本以上残っていると、年齢を重ねてもおいしく食事ができます。
予防歯科のメリットとは?
むし歯や歯周病の早期発見につながる
予防歯科の最大のメリットは、むし歯や歯周病が早期発見できることです。むし歯や歯周病は、痛む・しみるというイメージがあります。しかし、実際に痛みが出たりしみたりするのは、ある程度進行してからです。痛みが出ている・しみるむし歯や歯周病は、治療しても完治が望めず、歯そのものの寿命は縮まってしまいます。
特に歯周病は要注意です。かなり進行してからしか痛みが出ず、気づいたときには歯がグラグラしていてすでに抜けそうになっていた…ということも十分あり得ます。
予防歯科に定期的に通えば、痛みが出始める前にむし歯や歯周病の治療が行えます。またむし歯や歯周病になりそうな歯を念入りにお手入れしてもらうことで、症状を未然に防げるでしょう。
健康寿命が伸ばせる
歯は一度失うと、再生することはありません。歯を失えば失うだけ、食事の楽しみは減ってしまいます。食べ物がうまく噛めなくなると、食べること自体が億劫になって、今までの食事の楽しみがなくなります。
結果として健康寿命にも大きな影響を及ぼすでしょう。超高齢化社会になった日本において、介護に頼らず自分で最低限の生活が送れる「健康寿命」を伸ばすことは大きな課題です。歯の残存本数が多いほど健康寿命が長くなるという研究結果もあります。
健康寿命を延ばすために、予防歯科は注目されています。
認知症のリスクが減る
歯と認知症には何も関係がないように思いますが、歯の残存本数が少ない人は脳の海馬や前頭葉の容積が小さくなり、認知症のリスクが高まると言われています。残存本数が20本以上の人と20本未満の人では、認知症のリスクが2倍も違うという研究もあるほどです。
さまざまな病気の予防につながる
認知症や健康寿命に関係するというお話をしましたが、その他にもさまざまな病気のリスクを減らせます。
高齢者に多い誤嚥性肺炎は、歯周病菌が肺に侵入して発症するケースもあります。また歯周病菌によって動脈硬化を招き、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めることもわかっています。歯周病と糖尿病も関係が深いとされており、全身の病気の予防のためにも予防歯科は役立つでしょう。
医療にかかる費用が軽くなる
予防歯科の検診は費用がかかりますが、基本的には3ヶ月に1度ほどです。一方でむし歯や歯周病になると治るまでにこまめに通院しなくてはならず、定期検診を受けるよりも費用・時間ともにかかります。
また上記でお話ししたように、歯科だけの問題ではありません。予防歯科によって全身の病気の予防にもつながり、医療費の負担が軽くなります。
予防歯科でむし歯や歯周病を予防しよう
予防歯科によって、さまざまなメリットがあることはお分かりいただけたでしょうか。むし歯や歯周病はなってから治療するのではなく、なる前に予防するのが理想です。予防のために歯科医院を定期的に受診しましょう。
くぼ歯科クリニックこども歯科クリニック
くぼ歯科クリニックこども歯科クリニックでは、将来を見据えた歯科治療に取り組んでいます。治療を必要としない歯をつくり、80歳までに28本の歯を残すことを大きな目的としており、小児期・高齢期の診療にも力を入れているのが特徴です。
口腔の健康だけでなく、全身の健康を守るために全力を尽くして診療を行います。
むし歯のこと、歯並びのことはもちろん、その他お口のお悩みは何でもご相談ください。
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