コラム
乳歯のレントゲン写真は必要?目的と安全性をチェック!
歯科医院では、まだ乳歯が生えている子どものレントゲン撮影を行っています。
歯科医院によって方針は異なりますが、レントゲン撮影を勧める歯科医院も多いです。
レントゲン写真は、目では見えない部分をしっかりと写し、これから生えてくる永久歯の状態も知ることができます。
ここでは乳歯のレントゲン撮影をする目的、メリットデメリットを紹介します。
レントゲン撮影は状態を知りトラブルを発見するために重要
子どもの歯が生え変わり始めるタイミングでレントゲン撮影を行うと、乳歯の根っこがなくなりはじめている、永久歯がどの辺まで生えているなど、目で見ただけではわからない生え代わりの進行具合を確認できます。
また、目で見ただけではわからないトラブルもレントゲン撮影でチェックできます。例えば、むし歯がすでにできている、先天的に永久歯は生えない、歯ぐきの中に過剰歯が発生している、歯ぐきの中の永久歯が縦ではなく横に向いているなどのトラブルは、早期発見が大切です。
レントゲン撮影によって今置かれている状況がわかり、必要な治療にも早く取り掛かれます。
特に乳歯のむし歯は、見た目ではわかりにくい家校があります。見た目にあまり変化がないむし歯も多く、見た目ではむし歯はなかったけれど、レントゲンを撮影してみたらたくさんむし歯があった…ということもあり得ます。
レントゲンで見えない部分までしっかりとチェックし、トラブルがある場合は早めに治療を受けましょう。
レントゲン写真の種類
歯科医院で撮影するレントゲンは、デンタルとパノラマの2種類です。
デンタルは口腔内を局所的に撮影するタイプで、気になる部分だけ数本単位で撮影します。一方でパノラマは、歯だけでなく顎の骨全体を撮影します。2種類は、治療の内容や方針、検査を行いたい部位によって使い分けるのが一般的です。
例として、前歯に痛みがあってむし歯の可能性があると判断された場合、デンタルで部分的な撮影をするだけで問題ありません。一方で歯ぐきの中の永久歯をチェックしたい、というようなときは、パノラマを使って全体を撮影する必要があります。
子どものレントゲン写真の安全性
レントゲン撮影にメリットがあるとわかっても、やはり不安なのはレントゲン撮影の庵遠征です。レントゲンを撮影すると、放射線が体に降り注ぎます。しかし実際の放射線の被ばく量はごくわずかで、それほど気にする必要はありません。
そもそも放射線は自然界にも存在しており、被ばく量は1人あたり年間1.5~2.4mSvほどです。歯科で使う放射線量は、部分的なレントゲンの1回の撮影で0.01mSv、全体のレントゲンの1回の撮影で0.3mSvほどです。かなり少量の放射線量であることがわかります。
健康被害は年間100mSvを超えて初めて発生すると考えられており、微量な被ばく量を警戒する必要はないでしょう。
まずは定期的に通うことが大切
子どもも乳歯の段階でレントゲンを撮影したほうが良いとわかっていても、なかなか難しいものです。子どもはじっとしているのが苦手なので、撮影をしようと思っても上手く撮影できない…というケースも多いでしょう。
また、そもそもレントゲンを撮影すること自体を拒否するとなると、撮影も一苦労です。無理やり撮影すると今後歯科医院に通うのを嫌がる可能性があるため、しっかりと子ども自身が納得した状態でレントゲンを撮影するようにしましょう。
レントゲン撮影のために、まずは定期的に歯科医院に通うところから始めてください。歯科医院は怖くないところ、口の中をキレイにしてスッキリするところ、というような印象を持てるようになれば、レントゲンも撮りやすくなるはずです。
くぼ歯科クリニックこども歯科クリニック
くぼ歯科クリニックこども歯科クリニックでは、将来を見据えた歯科治療に取り組んでいます。治療を必要としない歯をつくり、80歳までに28本の歯を残すことを大きな目的としており、小児期・高齢期の診療にも力を入れているのが特徴です。
口腔の健康だけでなく、全身の健康を守るために全力を尽くして診療を行います。
むし歯のこと、歯並びのことはもちろん、その他お口のお悩みは何でもご相談ください。
■住所:〒816-0972 福岡県大野城市平野台1-17-8
■電話:092-596-3775
■URL:https://kuboshika-clinic.com/
大野城市・春日市以外にも筑紫野市・太宰府市・那珂川市からのご来院・ご相談も多数ございます。