コラム
スウェーデン・マルメ研修 Day2
朝3時から明るく、22時ぐらいまで明るいスウェーデン。
時差7時間も相まって、時差ボケに負けそうです(笑)
本日のテーマは「ペリオ」歯周病でした。
これまで研修会に参加してきましたので、復習といった感じでしたが、論文の紹介をしていただきました。
歯周病は歯周病菌と自分の免疫との戦いです。歯周病菌はバイオフィルムの中に存在します。バイオフィルムとは細菌の塊で、細菌は集団生活を行っています。バイオフィルムが層を成してくると、徐々に毒性の持った細菌がその上に付着してきます。これは歯肉溝内でも起こるため、歯肉を攻撃し、やがて歯周組織へも破壊していきます。
患者さんは歯石の除去に歯科医院に通うのではなく、このバイオフィルムを除去しに通うべきであり、毒性のもった細菌が付着してこない状態を維持するために、歯科衛生士さんにバイオフィルム除去を行ってもらう必要があります。
またバイオフィルムが築盛すると、抗生物質や含嗽薬などはバイオフィルム内の細菌がターゲットなため、意味をなしません。
スウェーデンでは、8割の患者さんが歯科医院にメインテナンスに通っているのは、このことを理解して、自分の口腔の健康のため、身体の健康のために通っているのです。