コラム
お口の健康と価値について
衛生士3名、副院長、笹田先生とともに山形県酒田市にてオーラルフィジシャンチームミーティングに参加してきました。今回は横浜の国際歯科大会とつながり、3泊4日の長旅になりました^^
さて、予防歯科への取り組みを再考するいい機会になり、来年再びオーラルフィジシャンセミナーを受講することを決め、スウェーデンのマルメへ研修に行くことを決めました。研修後は地域住民の方々へ還元できればと思っています。
物の価値とは難しいものです。車が100万円以上するのは、この車社会である以上、そして相場観からも受け入れられています。歯科治療費が10000円と言われると、何にそんなにかかったのか、もっと安い治療はないのかと考える人が多いでしょう。歯科への価値観です。食べないと生きていけない、それには歯がないと食べれないのですが・・・。義足、義眼、義手には抵抗を感じる人が多いでしょうが、義歯は受け入れる方が多くいるように感じます。当院は歯の価値観を上げ、自分の歯で生涯食べられるお手伝いをさせていただければと考えています。
山形でのOPチームミーティングを終え、新たなスタートを切りました。スタッフみんなでこれからの診療体制について話し合いました。
子どもはむし歯のない健全な永久歯列を完成させることを目標とします。子どものメインテナンスの際、6歳臼歯が生える頃に唾液検査の再検査を行い、お口の環境を再度把握することにします。乳歯列から永久歯が生えてくるタイミングだからです。また12歳臼歯が生える頃、永久歯列完成時期にも同様に唾液検査を行います。カリエスフリー(むし歯の0)の子どもたちを増やしていけるよう地道に取り組んでいきます。
成人は自分の歯で生涯食べられるように、を目標とします。歯の喪失原因は歯科の二大疾患である”むし歯”と”歯周病”です。まずは現時点の両方のリスクを調べ、将来を見据えた予防プログラムを考えます。メディカルトリートメントモデルに則り、治療を進め、メインテナンスへ移行します。リスクに応じてご自身でのセルフケアに努めてもらい、主に3ヶ月に1回バイオフィルムの除去のため歯科医院へ受診してもらいます。治療を受けに歯医者に通うのではなく、今後は歯を守るために歯医者に通うようにしましょう。