コラム
院内クレンリネス講座 最終講
日本の中できれいな場所はどこですか?と尋ねてみると、
多くの人は「ホテル業界」と答えるでしょう。
「クレンリネス」という言葉はご存知でしょうか?
食品製造、外食、ホテル業界ではかなり以前から清掃維持を標準化するキーワードとして定着しています。清掃業者では「予防清掃」と言い換えています。世の中で最もきれいな場所が「歯科医院」だと認識されるように取り組んでいる清掃のプロ、小林さんに最後のクレンリネス講座をしていただきました。
「予防清掃」⇔「予防歯科」
私たちは「毎日歯みがきしてるのにどうしてむし歯になるんですか?」と聞きますが、「毎日清掃をしているのにどうして汚れるんですか?」と似てますね。
「固い歯ブラシで力を入れて磨かないと汚れがとれない気がして」とよく耳にしますが、「カネタワシで力を入れて磨かないと汚れが取れない気がして」と似てますね。
「ここのとこ毎日忙しくて、ちゃんと磨いていなくて」⇔「ここのとこ毎日忙しくてちゃんと清掃をしていなくて」
「歯ぐきから出血があるので磨きませんでした」⇔「シンクが汚れるので使いませんでした」
「就寝前のブラッシングは大切です」⇔「帰る前のシンクの拭き上げは大切です」
「むし歯予防にはフッ素が有効です」⇔「シンクの清掃にはクエン酸が有効です」
「歯並びが悪いのでうまく磨けません」⇔「整理整頓ができていないので拭き掃除ができません」
おもしろいぐらい共通点があり、私たちは予防清掃を実践します。
「その日の汚れはその日のうちに」
「3ヶ月に1回は歯面のバイオフィルム除去のために歯科医院に通う」