小児矯正

小児矯正

軟らかい食事が好まれるようになった影響などから、近年の日本では世代を重ねるごとに顎が小さくなっていると言われています。
顎が細いとシャープな印象がある一方で、歯が生えるスペースを確保しにくくなるため、歯が正しい位置、正しい方向に生えることが難しくなってしまいます。
これが歯並びや噛み合わせの乱れにつながるのです。
大野城市近辺(春日市・太宰府市・筑紫野市など)の歯医者「くぼ歯科クリニックこども歯科クリニック」では、お子さんの歯並びを治療する「小児矯正」を行っています。

小児矯正をしないとどんな悪影響がある?

歯並びや噛み合わせの乱れは、お口の中だけの問題ではありません。
心身にさまざまな悪影響が生じる可能性があります。

  • 食べかすが溜まりやすく、ブラッシングでみがき残しができやすいため、むし歯や歯周病にかかるリスクが上がります
  • 舌が正しい位置で安定しないので、発音が不明瞭になることがあります
  • 食べ物をしっかり咀嚼できず飲み込んでしまうため、胃に負担がかかり、成長に大切な栄養を効果的に摂ることができません
  • 噛み合わせの乱れによって使う筋肉に偏りが生じ、筋肉や顎の発達が左右非対称になる恐れがあります
  • 歯がうまく噛み合わないことが筋肉のバランスを崩し、頭痛や肩こりなどにつながる場合があります
  • 歯並びがコンプレックスとなり、笑顔になるのをためらったり、引っ込み思案になったりすることがあります

小児矯正のメリットとデメリット

メリット

  • 顎の成長を正しく促すことができるので、永久歯が正しい位置に並びやすくなります
  • 大人の矯正治療をする際に永久歯を抜歯する可能性を減らすことができ、期間短縮にもつながります
  • 歯並びを整えることで顔のバランスや全身のバランスも整い、健やかな発育を助けます
  • 歯並びの悪さでコンプレックスを持つことを防ぎます
  • 床矯正装置(拡大装置)やマウスピースを用いた治療で取り外しが可能です

デメリット

  • 取り外し可能な装置のため、装置の使用が不十分だと理想の結果が得られません
  • 装置を使うだけで、咬むことを怠ったり、指しゃぶりなどの癖をやめることができなかったりすれば、理想の結果を得ることができません

小児矯正を始めるタイミング

お子さんのお口の状態によって矯正治療を始める時期は異なりますが、「永久歯が生えそろう前」に始めるのが基本です。
特に7~8歳にかけては上顎が急速に成長するので、この時期に上顎の成長を矯正によって適切に導くと、永久歯がきれいに並ぶためのスペース確保がしやすくなります。
子どもの矯正治療では、上顎の成長が足りないときは広げるように、反対に上顎が突出しそうな場合はその成長を抑えるように導くことが可能です。
また下顎前突の場合は6歳までに治療を開始することが重要です。

小児矯正にかかる期間

子どもの矯正治療は、基本的に6~10歳のうちの1~3年ほど、すべての永久歯が生えそろうまでの間で行います。
この時期は顎の成長を適切に導くのが矯正のおもな目的となり、「顎のずれの改善」「永久歯の生えるスペースの確保」が効果として表れます。

治療開始時期が遅かったり、装置をうまく使えなかったりする場合にブラケット治療に移行することがあります。

顎の大きさが足りないとこの段階で永久歯を抜歯しなければいけないこともあるため、第1期治療が重要になります。

小児矯正の診療メニュー

ムーシールド

ムーシールドは、反対咬合(受け口)の治療に使用するマウスピース型の矯正装置です。
3歳検診の時に反対咬合と診断された場合など、乳歯のうちから早めに治療を開始することができます。

就寝中にマウスピースを装着する治療法なので、通常の矯正装置と比べると負担は少ないものの、お子さんが嫌がって取り外してしまうと思ったような効果が期待できないため注意が必要です。

くぼ歯科クリニックこども歯科クリニックでは、お子さんがマウスピースを着ける意味をきちんと理解し、正しく使えるように一緒に練習をしたり、指導を行ったりしています。

6、7歳ぐらいまでに治療をすべきと言われています。できるだけ早く受診されてください。

メリット

  • 歯を抜くなどの外科治療の必要がない
  • 痛みがほぼない
  • 食事時や人前に出る時など、必要に応じて器具を外せる
  • 睡眠時やテレビを見ている時だけ使用でき、お子様への負担が少ない

デメリット

  • 骨格性の不正咬合など、ムーシールドが適応にならない場合がある

床矯正

床矯正とは、入れ歯によく似たネジ式の装置を使って歯並びを整える矯正治療です。
ネジを回すことで装置を拡大し、徐々に顎を広げて歯並びを整えていきます。
お子さんでも簡単に取り外しができるので、食事もブラッシングもこれまで通りにできます。

顎の成長を利用して歯列を整えるので、抜歯リスクを抑えられるのが大きなメリットです。
1日のうち最低でも14時間以上の装着が必要ですが、比較的痛みも少なく、成長期のお子さんにお勧めの治療法です。
早期に治療を開始すれば永久歯を正しい位置に誘導しやすく、治療期間も短くてすみます。
お子さんに適した治療のタイミングについては、お気軽にくぼ歯科クリニックこども歯科クリニックにお問い合わせください。

メリット

  • 抜歯の必要がない
  • お手入れが簡単
  • 食事がしやすい
  • 治療に伴う痛みが少ない
  • ワイヤー矯正よりも費用が安い

デメリット

  • 装着時間を自分で管理しなければならない
  • 違和感や異物感がある

筋機能矯正(T4K、マイオブレース)

「マイオブレース」というマウスピース器具を、1日1時間と就寝中に装着し、歯並びを改善していく矯正治療です。
ふだんと変わらない生活を送りながら治療を行えるため、小さなお子さんでも治療可能で、治療の最適年齢は5~15歳になります。

くぼ歯科クリニックこども歯科クリニックのT4K・マイオブレース矯正では、マウスピース治療とあわせて、お子さん一人ひとりのお口の癖や、口呼吸など、歯並びが乱れた原因をつきとめ、トラブルの元を取り除くトレーニングを行います。
正しい舌の位置や、鼻呼吸、食事のしかたを一緒に学び、生活習慣を整えながら、歯並びを含めた全身が健やかに成長できるよう心を込めてサポートしていきます。

メリット

  • 抜歯をしなくて良い
  • 後戻りしない
  • ワイヤーを用いない
  • 装置が取り外しできる

デメリット

  • 開始時期に制限がある(5~15歳頃まで)
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